Payara Platformの新しいリリースです!

by Kenji Hasunuma

本日、Payara Platform CommunityおよびEnterprise Editionの出荷をアナウンスできることをうれしく思います。Communityリリース (5.2020.2) には26個のバグ修正、13個の改善、2個の新機能、そして5コンポーネントのアップグレードが含まれます。こちらからダウンロード可能です。

5.2020.2リリースに含まれる機能の詳細をいくつかご紹介します。

MicroProfile 3.3

MicroProfile 3.2以降、Config APIの自動コンバータ、Fault Toleranceのホワイトリスト・ブラックリスト、REST Clientの @Context インジェクションといった個々の仕様で導入された機能が標準仕様に取り込まれました。今回の標準リリースでは、これらの新機能に加えて多くの修正と品質向上が行われており、MicroProfile標準にとって重要なステップとなっています。詳細についてはこちらのブログをご覧ください。

Payara Microの改善

このリリースのPayara Microでは機能とパフォーマンスの双方で多くの改善を行いました。例えば、従来のリリースでは、HazelcastはPayara Microの起動時に2回初期化を行っており、これが起動時間に大きな影響を与えていました。今回の改善により起動時間が短縮され、起動・終了時間が通知されるクラウド環境では非常に有益となるでしょう。このリリースでは、特にDocker環境でのやりくりが非常に難しかったJSPとJSFの利用に関連するいくつかの問題も解決しています。

監視コンソールの拡張

私達は監視コンソールの改良を続けており、非常に多くの新機能を追加しています。小さな変更ではありますが、監視コンソールの個々のページのブックマーク可能なURLは、多くの皆様にとって嬉しい機能のひとつでしょう。また、MicroProfile Metricsから監視ソースを追加する対応も行っており (現在では時系列データとしてコンソール上に表示されます)、構成の変更内容を単にローカル・ブラウザにキャッシュするだけでなくdomain.xmlにも保存するユーザー・ロールのコンセプトも導入しました。

Docker Imageの改善

このリリースではDocker imagesを独自のリポジトリからPayaraのメイン・リポジトリに移動してビルドすることにしました。これによりいくつかの問題の解決、いくつかのJVMメモリ設定の追加、そしてコミュニティによるイメージのビルドと編集の容易化を実現できるようになります。

統合されたTLS証明書管理

Payara EnterpriseとPayara Community Editionに分かれてから (詳細はこちらをご覧ください) 最初の大きなEnterprise Edition固有機能です。この機能は自己署名証明書の生成、期限切れの自己署名証明書の破棄と、Payara Serverへの自己署名証明書の追加と削除を実行します。これまで自己署名証明書の追加を必要としていた皆様には、この機能の便利さをすぐにお分かりいただけるのではないかと思います。

追って公開予定の記事にて、統合されたTLS証明書管理の詳細についてご紹介しますので、しばらくお待ちください。

最新のPayara Platformのダウンロード

さらに詳しい情報につきましては、こちらのリンクからリリース・ノートをご参照ください。ご利用のPayara Platformをぜひ新しいバージョンにアップデートしてください。

Payara Server 2020.3 Download

 

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