Payara Server および Payara Micro 174 がリリースされました
Published on 06 Nov 2017

Soteria サポート
174 新機能最大の目玉は新しい Security API である Soteria のサポートです。現在は追加 API として Payara Server 4 API に加わっています。Security API は、特に認証メカニズムとアイデンティティ・ストアのサポートを追加することで、アプリケーションへのセキュリティ追加を容易にするものです。
この API に
は @BasicAuthenticationMechanismDefinition や @DatabaseIdentityStoreDefinition といった、認証プロセスを大きく改善するアノテーションが導入されていてます。ユーザーはこれらの機能やその他 Security API に含まれる機能によって大きな恩恵を受けられるようになります。
JMX 監視サービス通知
Payara Server と Payara Micro の両方で JMX 監視が Notification Service と連携するようになりました。これは強力なモニタリングの追加で、データベース接続をオープンしている現在のサーバーのデータを含む MBean をリモートで監視し、その結果をメール、XMPP、その他多くの Notifier に送信することができます。Payara Server と Payara Micro で使用可能なすべての MBean の一覧についてはドキュメントをご参照ください。
MicroProfile Config
MicroProfile Config の実装がバージョン 1.1 にアップグレードされました。これは MicroProfile サポートの一環です。このバージョンではプリミティブ型と URL 型をサポートし、開発者が Config API を通じて外部からマイクロサービスをより使いやすくなりました。Payara Micro においては、マイクロサービスが以前よりもポータブルになったことを意味します。MicroProfile Config についての詳細は、MicroProfile 1.1 のリリースノートをご覧ください。
環境変数置換
環境変数置換が起動前および起動後のコマンドファイル内で利用できます。これは Payara Server を Docker 上で動作させる場合にとても便利で、スクリプトを分割することをしなくても、dockerfile 内で変数を直接書かなくてもよくなります。
ターミナル出力のカラー対応
Payara Micro がターミナルの ANSI カラー出力に対応し、ログのようにレベル付けされるものには色がつくようになりました。WARNING や SEVERE といった表示がなされるため、もう見落とさないようにと焦る心配はありません。

Bug Fixes
それから、106 の Payara および GlassFish のバグを修正しました。174 リリースには Payara Server 史上、過去最大規模のバグ修正が含まれています。もし新たなバグを発見しましたら、私たちが 181 リリースの時にこの記録を塗り替えられるよう、ぜひ GitHub Issues にてお知らせください。
Component Upgrades
最後に、以下のコンポーネントがこのリリースでアップグレードされています。
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libpam4j を v1.8 へアップグレード
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Apache Commons IO を 2.5 へアップグレード
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Open MQ を 5.1.1.final へアップグレード
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Weld を 2.4.5 へアップグレード
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Pfl を 4.0.1 へアップグレード
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Hazelcast を 3.8.5 へアップグレード