Published on 02 Dec 2019
皆様に大きなお知らせです。Payara Serverの新しいバージョンが、多数のバグ修正と安定した新機能とともにリリースされました。それらについて以下をご覧ください。
JDK 11
Payara Server 5.194はJDK 8とJDK 11を双方をサポートします。ユーザー側での変更は一切不要です。
モニタリング・コンソール
先日の予告ブログでお約束したように、 モニタリング・コンソールはこのリリースのPayara Serverにおける新機能です。この機能により、ドメインによるインスタンスのパフォーマンス管理が容易になります。この機能はあらかじめ構成済みですがデフォルトでは無効となっています。以下のコマンドで有効化できますのでお試しください。
asadmin set-monitoring-console-configuration --enabled true
Dockerインスタンス
自動的にスケールするdockerインスタンスのサポートを実装しました。そのため、素のdockerコマンドだけでなく、DASからもdockerインスタンスが作成可能となっています。インスタンス名は自動的に生成することができます。
デプロイメント・グループ
start-deployment-groupコマンドにinstanceTimeoutパラメータが追加されました。同時に、Management APIでデプロイメント・グループがサポートされるようになっています。
データ・グリッドのポート
データ・グリッドのポート構成が改善されました。そのため、ドメイン・ポート・ベースに従うと同時に、個別に構成することも可能です。
MicroProfile
Payara Platform 5.194はMicroProfile 3.2をサポートします。Metrics、Config、OpenTracing、Rest Client、HealthCheckの各モジュールの変更が実装されています。
識別名の一部をもとにしたロール・マッピング
ユーザーの認証と認可にクライアント認証を用いる場合、認証の識別名の部分をもとにしたロール・マッピングを使用することも可能になりました。
ejb-invokerのEJBエンドポイント・セキュリティ
ejb-invokerのセキュリティ構成を拡張しました。これにより、asadminコマンドを用いてより簡単に構成可能となります。
トランザクション・タイムアウト
タイムアウトしたトランザクションは、タイムアウト後すぐに、すべて警告としてログ出力されます。またトランザクションがロールバックされた際にも、Payaraはロールバックの原因をログ出力するようになっています。
アップデート
いくつかの依存モジュールが新しいバージョンにアップデートされています。特に重要なアップデートの1つは、すべてのJava EE依存関係をJakarta EEのものに置き換えたことです。
Mavenグループ識別子
バージョン5.194では、多くのMavenグループ識別子が変更となっています。その多くは「内部的」に使用されているものです。つまり、これらの識別子を依存関係として使用すべきではありません。これらは将来のバージョンで変更される可能性があり、APIはとても不安定になるためです。
この変更と同時に、Payara Server実装のすべての外部依存関係を含むPayara BOMを作成しました。
バグ修正
· Payaraインスタンスの停止と起動の信頼性向上
· システム・プロパティをインスタンス側で正しくオーバーライドできるように修正
· Payara Server 5.193でHazelcastを無効化すると起動が失敗する不具合の修正
· デプロイしたearのアプリケーション名が一意の番号になる不具合の修正
· EJBタイマーの一覧でHTTP 500が発生する場合がある不具合の修正
· スレッド・プールの構成を変更するとスレッド・プールのモニターが正しくない値を示す不具合の修正
· list-nodes-dockerコマンドが正しくないカラム番号により失敗する不具合の修正
· 管理コンソールのMicroProfile healthおよびmetricsページが常にserver-configの仮想サーバーを表示する不具合の修正
コミュニティによる貢献
変更点をレビューし、バグの再現をご報告下さったすべての方々に感謝いたします。特に、私達の足取りを再現してミスを迅速に修正して下さったsvendiedrichsenにはこの場を借りてお礼申し上げます。
最新のPayara Platformのダウンロード
リリース・ノートの詳細についてはこちらのリンクからご確認ください。Payaraを最新バージョンにアップデートすることも忘れずにお願いします。すべてのパッケージは以下のサイトからダウンロードいただけます。
