Payara Teamは初めてとなる日本全国ツアーを行いました

by Kenji Hasunuma

2019年5月、Payara Teamは初めてとなる日本全国ツアーを行いました。過去、東京と大阪ではJUGと共催でイベントを行ったことはあるのですが、今回は2週間で日本全国5都市をまわるという大きなものでした。

 

前半の5月13日から15日は岡山・大阪・名古屋の各都市のJUGと共催でイベントを行い、私 (蓮沼)、今回が初めての来日となるOndrej Mihályi、それから日本における私たちのパートナーである株式会社サムライズムの山本裕介氏が登壇しました。

私からはJakarta EEの最新情報と、5月末にリリースを予定しているPayara Platform 5.192での実装が見込まれている大きな新機能についてお話ししました。ツアー直前にEclipse FoundationとOracleの間で商標に関する合意が発表され、日本のJavaコミュニティ内では様々な憶測が飛び交っていたことから、登壇内容を一部変更して今回の合意と今後のJakarta EEの動向について重点的にお話ししました。

Ondrejのセッションでは、MicroProfileを活用してアプリケーション/サービスを効率的に開発する手法について、デモを交えながらお伝えしました。開発者はしばしば技術に目が行きがちで、次々と登場する新技術に追従するだけでも非常に労力を要します。しかし、本当に注目すべきことは、どのような技術で作るかではなく、どのようなアプリケーション/サービスを作るかであり、最初にビジネスロジックを組み立てることがとても重要になります。MicroProfileとその実装であるPayara Microはアプリケーション/サービスを素早く構築し、それを成長させる上で便利なツールです。MicroProfile Starterを使うと簡単に始めることができますので、是非お試しいただけたらと思います。

山本氏からは、Payara ServerとIntelliJ IDEA、JRebelを組み合わせた高速な開発手法についてデモを行っていただきました。Java EEは重厚長大で非常に多くの実装と設定が必要というイメージがつきまとっていますが、それはもう15年以上も前の話です。IntelliJ IDEAをはじめとする最新のIDEでJava EEアプリケーションを開発すると、定型的なコード・設定はすべてIDEが行いますので、開発者はビジネスロジックの実装に専念することができます。Payara Serverには開発環境向けに自動デプロイ機能が備わっていますが、さらにJRebelを組み合わせることでコードの変更内容を即座に反映することができます。山本氏のデモにより、あたかも動的言語で開発しているかのようなスピード感でJava EEアプリケーションの開発が可能であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

 

ツアーの折り返し地点は東京の2つのイベントでした。16日に日本GlassFishユーザー会のイベントにOndrejがゲスト・スピーカーとして招かれ、ツアー前半の再演を行いました。
18日には日本Javaユーザーグループ主催のJJUG CCC 2019 Springで私が登壇し、Jakarta EEの最新情報についてお伝えしました。約60名の部屋が満席となり、Jakarta EEに対する関心の高さがうかがえました (JJUG CCC発表スライド)。1300名以上の方が参加されたJJUG CCCではPayaraもブースを出展し、国内外の多くの方々にお立ち寄りいただきました。

 

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ブース前にて、Payara Teamとサムライズム・山本氏との記念撮影。Payara & サムライズムのブースは会場入口の好ロケーションでした。Payara Tシャツの上に重ね着をしているのが私。アウター・シャツを小道具入れやピン・マイクのホルダー、体温調節に使っています。首が傾いているのは、自身がファインダーの縁ぎりぎりにいると勘違いして顔だけでも入り込もうとしたから。

 

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こちらはPayaraのお隣、サムライズムのブース。山本氏によるPayara Server、IntelliJ、JRebelを組み合わせた高速開発手法のデモ風景です。その手前にはステッカー、ヨーヨー、コルク・コースターなどオリジナリティ溢れるノベルティがたくさん。

 

ツアー後半は5月21日の札幌におけるJUGとの共催イベントで、私と山本氏が登壇しました。

私の登壇内容は岡山・大阪・名古屋とほぼ同様ですが、ツアー期間中の動向の変化を含めてお話させていただきました。

札幌における山本氏のセッションは、デモに加えて約30分のハンズオン・セミナーを含んだもので、皆様に直接Payara ServerとIntelliJ IDEAによるJava EEアプリケーション開発を体験していただける機会となりました。近年、日本国内でJava EEアプリケーション開発を体験できる機会は(有償のセミナーを含めて)ほとんどない状態でしたので、短い時間とは言え貴重な体験になったのではないかと思います。

 

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写真は、札幌における山本氏のハンズオン・セミナーの様子です。今回のために山本氏が用意された資料に沿って行われ、機材をお持ちの方はもちろんのこと、お持ちでない方も山本氏の解説とスクリーンに映し出された操作内容から、Java EEアプリケーション開発の様子を感じ取っていただけるようになっていました。

 

最後に、今回の日本ツアー実現にご尽力くださった、岡山Javaユーザ会 (岡JUG)、関西Javaエンジニアの会 (関ジャバ)、名古屋Javaユーザグループ (NJUG)、日本GlassFishユーザー会日本Javaユーザーグループ (JJUG)、Javaユーザーグループ北海道 (Java Do) の皆様にお礼申し上げたいと思います。また次の機会にお目にかかりましょう。

 

 

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