Eclipse GlassFish 5.1 が正式リリースされました
Published on 29 Jan 2019
by Kenji HasunumaEclipse GlassFish 5.1 がついに正式リリースされました。
2017 年秋から EE4J Project として行われてきた、GlassFish およびそのサブプロジェクトの Oracle から Eclipse Foundation への移管が、ついに完了したことになります (細かな進捗状況については https://www.eclipse.org/ee4j/status.php をご覧ください)。Eclipse GlassFish 5.1 は、同じく Eclipse Foundation に移管された Java EE 8 TCK によってテストされ、正式な Java EE 8 としてリリースされます。
Eclipse GlassFish 5.1 はこちらからダウンロードできます。
https://projects.eclipse.org/projects/ee4j.glassfish/downloads
Java EE 8 は、Java EE 7 をベースとして、いくつかの新機能と使い勝手の向上が図られています。
新機能
- EE Security API - J2EE 時代から乱立していた様々なセキュリティ API を横断的に統合し、より柔軟なセキュリティ実装を可能にします。従来の各種セキュリティ API はすべてこの新しい EE Security API を利用するように書き換えられました。
- Servlet 4.0 - HTTP/2 規格に対応した新しい Servlet API です。HTTP/2 がもたらす高いパフォーマンスとセキュリティを、Servlet API で享受することができるようになります。
- JSON Binding (JSON-B) - JSON と POJO クラスをマッピングするための標準仕様です。同様の機能は、これまで様々なサードパーティのライブラリによって提供されてきましたが、これからは標準仕様である Java EE によってサポートされます。
今後に向けて
Eclipse GlassFish 5.1 のリリースにより、Java EE の Eclipse Foundation への移管が完了しました。これからは名実ともに "Jakarta EE" として再出発します。
今後はまず Java EE 8 をベースとした "Jakarta EE 8" を開発し、次のバージョンの Eclipse GlassFish では Jakarta EE 8 に準拠する予定です。その後 Jakarta EE は開発スピードを速め、皆様のご要望を取り入れつつ、Cloud Native Java の標準仕様として進化してゆきます。
今後も Jakarta EE と Eclipse GlassFish にご注目ください。