Payara ServerはJakarta EE 8互換となりました!

by Kenji Hasunuma

このたび、Jakarta EE 8 TCKの約50,000のテストにすべて合格し、Payara Server 5.191.1がJakarta EE 8 Full Profile互換であるとご報告できることを、私たちはとても嬉しく思います。

Eclipse Foundationのエグゼクティブ・ディレクターであるMike Milinkovichは、私たちの互換性テスト合格についてコメントを寄せています。

PayaraJakarta EEのオープンな仕様とブランディング・プロセスの約束の上で提供する最初の1つとなったことについてお祝い申し上げます。重要なことなので敢えて触れますが、Payaraはこのエコシステムの新しいベンダーであり、Java EEのライセンスを受けていませんでした。Jakarta EEのオープンなコミュニティ・プロセスに新しい組織と実装が参入できることが示されたことはとても素晴らしいことです。より多くの組織がPayaraの先駆的な歩みに続くことを私たちは大いに期待しています。

Java EE to Jakarta EE is a Seamless Transition

念押ししておきますが、皆様はアプリケーションに一切変更を加える必要はありません。Java EEからJakarta EEへの移行はシームレスで、APIのライセンスが変更されたに過ぎません。私たちはこのPayara Serverリリースを、通常であればサポート契約のお客様のみに提供しているリリースではありますが、このたび皆様に公開いたします。こちらのダウンロード・ページにご用意しておりますので、ぜひご自身の目でお確かめください。

何も変わっていないのになぜ新しいリリースが必要なのかと疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。Jakarta EEプラットフォームはとても大きく、そのすべてがコミュニティやお客様によって頻繁に使われているわけではありません。TCKによる検証では、通常見られないような稀なケースについても明らかするのです。テスト中に実行された何千回にも及ぶサーバー再起動は、より高いサーバーの安定性を達成するのと同様に、サーバー起動時のいくつかの競合状態を特定しそれを修正する助けとなりました。

また、互換性は一回だけのゴールではありません。私たちはPayara Serverに対する将来のあらゆる変更が現在のJakarta EEとの互換性に影響を与えないことを保証したいと考えています。そのため、TCKによる検証は現在では新しいPayara Platformリリースを作成する手順の1つとなっています。次のPayara Platform 194リリースでは、私たちはWebディストリビューションおよびPayara MicroのWeb Profileへの互換性テストも追加する予定です。

Payara Servicesの設立者Steve Millidgeは、以下のように述べています。

Payaraチームは、Payara Platform 5.193.1にて、Jakarta EE 8 Full Platform互換性を達成した最初の数少ない企業のひとつとなったことをとても誇りに思っています。これはPayaraにとって重要なマイルストーンであり、チームはこれを完了させるため非常に多くの仕事を成し遂げました。Payara Serverは正式なJava EE 8実装ではなく、Jakarta EEがオープンな標準で新しい組織と実装が参加できることを示したため、このことはJakarta EE全体にとって大きな採用事例になると私は思います。

Jakarta EE 9に向けて

今やJakarta EE 8がリリースされ、Payara Serverはその互換実装となっていますので、検討事項はJakarta EE 9に向かいます。コミュニティが決定しなければならない事柄として、javax名前空間をビックバンもしくはインクリメンタルな方法のいずれかでjakartaへ移行することがあります。私たちはまた、いくつかの古いAPIを整理しつつ、新しいAPIを導入し、既存APIを進化させる必要もあります。こうした議論に加わるには、こちらからJakarta EEのメーリング・リストに参加してください

私たちPayaraは、Jakarta EE 9を推進し、一日も早くJakarta EE 9互換プラットフォームをコミュニティに提供することを待ち望んでいます。

このリリースにおけるすべての変更点については、Payara Serverリリース・ノートにてご確認ください。

Payara Server 2020.3 Download

 

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